シャツ屋は 「ワイシャツ」と呼ばない
「ワイシャツ」の「ワイ」は Yじゃなかった!
白シャツは 「色のないシャツ」・・・ ではない
シャツってボタンとか穴、 多すぎじゃない?
「カフス」って ボタンでしょ。
「シャツ」= 下着?
日本人は ポケットが好き♡
ここでしか使われない サイズがある。
一度縫ったら 分解困難!
シャツの中に剣が 隠れている・・・!
襟に安全ピンを 付けている人がいる!? (@_@)
「ダーツ」で的を 狙い撃ち!
2019年に日本シャツアパレル協会が、 毎年6月の第一日曜日を「夏シャツの日」と 制定しました。今年、2024年は6月2日(日)が 夏シャツの日です。
東京シャツ株式会社
株式会社オギタヘムト
株式会社ドゥ・ワン・ソーイング
HITOYOSHI㈱
フレックスジャパン株式会社
山喜株式会社
ミツワ株式会社
1954年創立。シャツ業界の発展・改善・向上のための活動を行っています。またシャツ知識の普及を目指し、教育用小冊子「シャツの知識」を発行しています。
一般的に「ワイシャツ」と呼ばれているビジネス用のシャツですが、シャツメーカーのほとんどは、社内で「ワイシャツ」とは呼びません。では何と呼ぶでしょうか?
ドレスシャツというとなんだかレースやフリルがついているブラウスのようなイメージを持つかもしれませんが、ビジネス用の皆さんが知っているワイシャツのことなのです。
「ワイシャツ」の「ワイ」とはどのような意味でしょうか?
ワイシャツの語源は、「ホワイトシャツ」だと言われています。明治時代、シャツを着た外国人に「それは何?」と尋ねたところ「ホワイトシャツ」と答えたのを「ワイシャツ」と聞き取ったから。それがいつの間にか「Yシャツ」と表記されることがあり、アルファベットのYだと誤解されるようになりました。ちなみに関西地方でよく使われている「カッターシャツ」という呼び方は、「勝った!」という言葉にヒントを得た、大阪の会社の「商品名」。それが関西を中心に定着しました。
白いシャツは、「染めていないシャツ」である。YESかNOか?
白シャツは何も染めてないから白なのだと思うかもしれませんが、実は白いシャツは「白色」に染めてあるのです。シャツの素材である綿などは、元々真っ白ではありません。それを、それぞれのシャツに求められている白色に「染める」のです。 なので、白と言っても「オフホワイト」「青白い色」など様々な白を作ることができます。
ワイシャツの袖口にボタンとボタン穴が複数ついているのは何故でしょうか?
シャツってただでさえボタンが多いのに「なんで袖口にボタンと穴いっぱい付いてるの?一つずつあればいいんじゃない?」と思っている人もいるのでは? 袖口に並んで二つ付いているボタンは、袖の長さを調節するためのもの。内側のボタンで留めると、袖が長めでもずり落ちにくくなります。 まだ、袖口のボタンの穴が両側についているのは、「カフスボタン」を付けるためのもの。二つの着こなしができるタイプなのです。 ※調節ボタンやカフス穴がないタイプのシャツもあります。
「カフス」とは何のことでしょうか?
ちょっとおしゃれする時にシャツの袖口につける飾りボタンのことを「カフス」と思っていませんか?「カフス」とは実は「シャツの袖口部分」のこと。英語で袖口を「Cuff(カフ)」、袖は二つあるので「Cuffs(カフス)」と複数形になります。 また「カフスボタン」というのも実は和製英語。袖口につける飾りボタンは「カフスをつなぐ(リンクさせる)」ことから、欧米では「カフリンクス」と呼ばれます。
シャツは昔、何の役割をしていたでしょうか?
昔の中世ヨーロッパでは、シャツはなんと「下着」でした。長い丈の裾を股の部分で留めることで、パンツの役割をするタイプのものもあったそう。裾のカーブはその頃の名残と言われています。 そんな歴史があるため、今も欧米ではシャツの下にインナーを着ることは少なく、「シャツは下着だから人前でジャケットは脱がない!」という方もいるようです。 ※諸説あります。
ワイシャツに胸ポケットが付いているのは世界の常識である。YESかNOか?
日本では機能性を重視して胸ポケットが付いているものが多いですが、実は欧米ではシャツは胸ポケットが付いていないものが主流です。ヨーロッパで生まれたシャツは、古くは下着として使われていたため、今でも「下着にポケットは必要ない」という考え方なのです。 ただ、日本でも欧米風のデザインを取り入れているシャツにはポケットをあえて付けないこともあります。その場合、ポケットが付いていなくても不良品ではありませんのでご注意を!
ワイシャツを買う時に知っておくべきサイズは何でしょうか?
着心地がぴったりのワイシャツを買う時には、ご自分の「首回り」と「裄丈(ゆきたけ)」を知っておく必要があります。 この聞きなれない「裄丈」というサイズは、首の後ろから手首までの「腕の長さ」を測ったもの。この呼び名は和装の着物がルーツのようです。
シャツはいくつの部品でできているでしょうか?
シャツを作る時に必要な部品の数は約30種類。一般的な洋服に比べて、たくさんのパーツを組み合わせて作られています。そしてそれを縫い合わせるためには70~80種類の工程が!実はシャツは、作るのにとても手間のかかる服なのです。 そのため、もしシャツ1枚をきれいに破らずに分解しようとすると、熟練の職人さんでも1枚あたり2時間近くかかります。
ワイシャツの”ここ”の部分のことを何と呼ぶでしょうか?
日本ではこの部分を「剣ボロ」もしくは「手口」と呼びます。「剣ボロ」という呼び名は、見た目の通り剣に似ているからと言われており、袖口の補強のために付けられています。 シャツを着ている皆さんは、いつも袖口に剣を2本忍ばせているわけです・・・でも安全な剣なのでどうぞご安心を!
襟の先につける安全ピンがある。YESかNOか?
襟の先に穴があいており、そこをピンでとめる「ピンホールカラー」という種類の襟があります。古くからあるデザインで、特にイギリスなどではよく好まれるようです。 この襟に使うピンは、棒型と安全ピン型が主流。襟に安全ピンがついているものは、知らない人が見るとびっくりするかもしれませんね!
シャツを立体的にする「矢」がある。YESかNOか?
シャツには「ダーツ」という「生地をつまんで縫って立体感を出す」縫い方があります。 実は、的に矢を当てるゲームの「ダーツ」も、つまみ縫いの「ダーツ」も語源は同じく「矢(ダート)」。服のダーツは、つまんで縫った形がとがっていることから、この名前がついたと言われます。 背中やウエストにダーツを入れれば、ウエストを絞ったスタイルもスッキリ狙い撃ち!